彫刻家 クロヌマタカトシの個展を開催いたします。

「白は未来でも過去でもなく、生成される未分化の時間そのもの

白へ向かうとは、自己が時間の深みに流れ込み、変化し続けること」

「私と世界のあいだにある白い膜。

その膜は目には見えない、音も聞こえない、弱く儚い膜である。

そこには生命現象の悠久の時間が流れている。

私は彫刻を媒介にして、その膜の最もやわらかい部分に触れてみたい」

白へと題された本展では、かねてより、私である自分と自然を含めて他者と隔てる境界の存在や意味を問い続ける作家の眼差しがより感じられます。

人はこの先どこへ向かうのか。クロヌマの作品から感じる目に見えぬものへの深い信頼と愛情は、闇のさなかにあっても光を指しています。

ひらかれた感覚、ひらかれた場所、白へ。

2年ぶりとなるSHOKEN IZUでの作品空間へぜひお出かけください。